第33回コーポレートガバナンスセミナー

「勝利への羅針盤~IPランドスケープ経営戦略とは何か」

今回は、「勝利への羅針盤~IPランドスケープ経営戦略とは何か」というテーマで開催いたします。

企業が存続する上で、最も重要なことは何か?コーポレートガバナンスやコンプライアンス体制も大切です。 しかし、生き残っていく「競争力」が企業に備わっていなければ、すべてはムダとなります。 今、競争力の源泉として最も注目されるテーマが「知的財産」であることに異論は無いでしょう。 米国と中国の貿易戦争も知財を巡る両国の争いに端を発しています。日本は2000年代、知的財産立国を宣言し、企業も知財を重視してきたはずでした。 ところが2000年代以降、日本を代表する電機・半導体は大失速し、自動車もグーグルなど米IT企業が仕掛けるディスラプト(創造的破壊)で大転換を迫られています。 なぜ日本企業は欧米や韓国、中国の企業に敗れたのでしょうか?経営者が知財に無知、無関心だったからではないでしょうか。 この状況を覆すには、「IPランドスケープ経営戦略」が必要です。

本セミナーではIPランドスケープ経営戦略とは何か、その意義を、知財分野の取材を20年続けてこられた日本経済新聞編集委員 渋谷高弘様と IPランドスケープ経営を実践されている企業、ナブテスコ株式会社にて理事 技術本部知的財産部長兼R&Dセンター長 を務めていらっしゃいます菊地修様に ご紹介頂きます。あなたの会社の知財経営は大丈夫なのか。知財が企業存続のカギを握る今、コーポレートガバナンスの焦点は、会社の「知財経営の監視」 になるかもしれません。

日時2019年5月23日(木) 14:00~ (13:30~受付開始)
場所東京国際フォーラム 「ガラス棟:G502」
東京都千代田区丸の内3丁目5番1号
14:00開会のご挨拶
14:00-15:30ご講演
日本経済新聞社
編集委員(知的財産、企業法務、コーポレートガバナンス問題担当)
渋谷 高弘 様

ナブテスコ株式会社
理事 技術本部知的財産部長 兼 ナブテスコR&Dセンター長
菊地 修 様
15:30-16:00Q&A
16:00閉会のご挨拶
講師略歴渋谷 高弘 様
日本経済新聞社
編集委員(知的財産、企業法務、コーポレートガバナンス問題を担当)
1990年、日本経済新聞社入社。大阪本社、岡山支局を経て、東京本社で企業取材を受け持つ産業部記者として、コンピューター業界、 通信業界、精密機械業界、ソフトウエア業界、出版・コンテンツ業界、医薬・化粧品業界などを担当。2000年ごろから特許権、著作権など知的財産権問題の取材を初め、 2002年から2005年まで「発明対価200億円判決」で一世を風靡した青色発光ダイオード(LED)特許訴訟問題をカバーした。2006年より編集委員。 法務報道部や経済解説部においてライブドアによるニッポン放送買収騒動など大型M&A、独禁法問題、消費者関連法などのコンプライアンス問題、 相次ぐ企業不祥事や第三者委員会などをテーマとしたコーポレートガバナンス問題を追跡している。主な著書に、『特許は会社のものか』『会社の強みが企業を壊すとき』 『中韓産業スパイ』(いずれも日本経済新聞出版社)がある。2019年3月、4冊目の著書『IPランドスケープ経営戦略』を日本経済新聞出版社より上梓した。
早稲田大学法学部卒業、一橋大学大学院国際企業経営戦略研究科修了。
菊地 修 様
ナブテスコ株式会社
理事 技術本部知的財産部長 兼 ナブテスコR&Dセンター長
1981年、東京芝浦電気株式会社(現株式会社東芝)に入社し、社会インフラから情報システム、ソフトウェア、デジタルコンテンツ、ネットビジネス等の事業分野における 知財戦略担当部長を歴任すると共に、本社の知財法務担当部長として知財訴訟や知財リスク管理を指導し、不正競争防止法や著作権法等の法改正に関与。 その後、携帯電話のプラットフォーマーである株式会社ACCESSに移籍し、知的財産部長、情報システム部長を歴任した後、2012年、ナブテスコ株式会社に入社。 ナブテスコでは、知的財産部長として、会社のグランドビジョン実現に向けて、グローバルでの事業競争力強化と企業価値高揚を図る知財戦略経営体制を構築し、各事業における 「コア価値」を「知的財産」と位置づけ、その獲得・強化を的確に実現する知財戦略を策定してナブテスコクループ全体で事業活動の一環として実行。 2018年からはナブテスコR&Dセンター長も兼任し、ナブテスコのコア技術の獲得・強化とその知財戦略を一体的に推進中。

一般社団法人企業研究会 知的財産戦略交流会議 運営幹事
一般財団法人知的財産研究教育財団 知的財産管理技能検定 試験委員
早稲田大学パブリックサービス研究所 招聘研究員
一級知的財産管理技能士(特許専門)
AIPE認定知的財産アナリスト(特許)
情報文化学会賞(産業奨励) 2003年受賞
知的財産アナリスト表彰(2018年度 特別賞)受賞