第2回リスクマネージメントセミナーは「日本企業はクロス・ボーダーM&Aにおけるリスクにどのように対応するか」というテーマで開催させていただきます。

第一部では、世界最大手のリスクコンサルティング会社であるJLT(ジャーディン・ロイド・トンプソン)グループのウィリアム・セコム氏ならびにAIU保険会社 経営保険業務部商品開発担当マネージャーの石井光氏をお迎えし、「クロス・ボーダーM&Aにおけるリスクと対策:欧米のグローバル企業はどのようにM&Aリスクに対応しているか」(仮題)というテーマでお話しいただきます。 (セコム氏の講演には逐次通訳を用意させて頂きます。)

現在では、企業が大きく発展する手段の一つとして、また時間を買うという視点で、企業買収は、どの分野においても、またビジネスの規模に関係なく行われており、特にビジネスのグローバル化の中で、国境を越えたM&Aは特別の事例ではなくなってきています。 しかしながら、第三者の企業を買収しようとするときには、意図すると否とに係わらず、予想もしないリスクが潜んでいます。企業の売り手や買い手が、それぞれ開示する情報について生じるリスクなどを保険に転嫁して、M&Aをスムーズに進めることなどは欧米のグローバル企業では広く採用されているベスト・プラクティスです。第一部では、欧米のグローバル企業でM&Aに伴うリスクがどのように処理され、M&Aを成功させているかということについてお話ししていただきます。

第二部では、「日本企業はクロス・ボーダーM&Aにおけるリスクにどのように対応するか」といテーマで、クロス・ボーダーM&Aを実施する上で日本企業が直面しうる様々なリスクについて、専門家の方々をお招きしてパネル・ディスカッションを行います。パネラーとして以下の方々をお招きし、講師の方と共にディスカッションへ参加していただきます。

ケン・ライリー氏 (AIG アジア・パシッフィック リージョナル・ヴァイスプレジデント)
デール荒木氏 (モリソン・フォースター法律事務所東京オフィス パートナー)
平元達也氏 (アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社 
マネージングディレクター、M&Aアドバイザリーリーダー)

日時 2013年1月24日(木) 13:30~15:30 (13:00~受付開始)
場所 大手町サンケイプラザ 3階 301号室
13:30 開会のご挨拶

13:35- 第一部: クロス・ボーダーM&Aにおけるリスクと対策:
「欧米のグローバル企業はどのようにM&Aリスクに対応しているか」

ジャーディン・ロイド・トンプソン・グループ
ウィリアム・セコム 氏 *逐次通訳有

AIU保険会社
経営保険業務部商品開発担当マネージャー M&A関連商品担当
石井 光 氏

14:35- 第二部: パネルディスカッション
「日本企業はクロス・ボーダーM&Aにおけるリスクにどのように対応するか」

ジャーディン・ロイド・トンプソン・グループ
ウィリアム・セコム 氏

AIU保険会社
経営保険業務部商品開発担当マネージャー M&A関連商品担当
石井 光 氏

AIG アジア・パシッフィック リージョナル・ヴァイスプレジデント
ケン・ライリー 氏

モリソン・フォースター東京オフィス パートナー 
デール 荒木 氏

アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社
マネージングディレクター、M&Aアドバイザリーリーダー
平元 達也 氏

15:30 閉会のご挨拶
講師 ウィリアム・セコム 氏
ジャーディン・ロイド・トンプソン・グループ
講師略歴 保険業界で23年の経験を有し、ファイナンス、プロフェッショナル、経営者にかかわるリスクマネージメントに携わる。当初、保険の引受業務からキャリアをスタートし、その後保険ブローカー業に転じ、南アフリカにも駐在。2009年には、ジャーディン・ロイド・トンプソンのアジアへ移転。現在は、シンガポールを拠点に、東南アジア・日本・韓国地域における、ファイナンスとプロフェッショナルにかかわるリスクマネージメントの責任者を務める。

講師 石井 光 氏
AIU保険会社
経営保険業務部 商品開発担当マネージャー M&A関連商品担当
講師略歴 AIU保険会社において6年間の勤務経験があり、会社役員賠償責任保険、業務過誤賠償責任保険などのファイナンシャル・ライン商品全般の商品開発に携わる。また、表明保証保険の専任担当者として活動している。

パネラー ケン・ライリー 氏
AIG アジア・パシッフィック
リージョナル・ヴァイスプレジデント
ファイナンシャル・ライン・ファーイースト統括
保険分野において18年間の経験をもち、そのうち13年間はAIGにて勤務。ニューヨークにて金融機関担当のアンダーライターとして経験を積んだ後に、ニューヨーク、東京、ロンドンおよび香港において、ファイナンシャル・ラインのマネジメント職を歴任。現在は、香港に駐在し、AIU保険会社ならびに富士火災海上保険のファイナンシャル・ライン商品のほか、アジア地域全般の金融機関向けファイナンシャル・ライン商品を統括している。
パネラー デール 荒木 氏
モリソン・フォースター東京オフィス
パートナー

外国法事務弁護士(第二東京弁護士会外国特別会員 原資格国:アメリカ合衆国カリフォルニア州)。
東京オフィスのパートナー。幅広い分野の国際商取引において、日本、米国の国際企業を代理。
日本、米国、その他アジア諸国で、M&A、企業および不動産の取得および投資、製造および技術に関するジョイントベンチャー、リストラクチャリング等の様々な案件で、世界各国の売主・買主双方の代理を務める。Chambers Global およびChambers Asia 2012年版、The Legal 500 Asia-Pacific 2011/2012年版、International Financial Law Review (IFLR1000) 2012年版において、コーポレートおよびM&A部門で高い評価を得ている。
モリソン・フォースター入所前は、オメルベニー・アンド・マイヤーズ法律事務所のパートナーとして米国西海岸の各オフィスと東京オフィスに勤務し、1994年から2002年まで東京オフィス代表を務めた。
1985年には慶應義塾大学の国際研究コースに留学した経験を持つ。日本語に堪能。
1982年ハワイ大学 B.A. 取得。1986年 ハーバード ロースクールJ.D.取得。

パネラー 平元 達也 氏
アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社
マネージングディレクター M&Aアドバイザリーリーダー
国内の大手証券会社、外資系投資銀行にて、M&Aアドバイザリーを中心とする投資銀行業務に従事した後、2008年にアーンスト・アンド・ヤングのM&Aアドバイザリー部門に移籍し、国内外のM&A案件のオリジネーションからエグゼキューションまでを担当。2010年より同部門の責任者を務める。
幅広い業種でのM&Aアドバイザリー実績を有するが、特に、消費者製品セクター、小売セクター、及び自動車セクターにおけるM&Aアドバイザリー経験が豊富で、日本を代表する食品メーカー、飲料メーカー、また国内流通大手企業のM&A案件でのアドバイザリー実績を有する。
主要論文として、「事業の多角化と企業価値」2002年9月『現代ファイナンスNo.12』日本ファイナンス学会がある。